この度、第52回日本小児内分泌学会学術集会の会長を仰せつかりました日本大学小児科の浦上でございます。
本会のメインテーマは「基礎と臨床の融合 ~研究有っての臨床、臨床有っての研究~」、と致しました。これは、基礎研究が臨床に結び付き、また臨床でのニーズに立脚した研究こそが学問の発展には重要である、という考えに基づいております。
本会では、基礎あるいは臨床の一方にかたよらず、小児内分泌学に関わる基礎研究者と臨床医が一同に会し、幅広い分野での基礎・臨床研究の最先端の知見を発表して頂き、その中でディスカッションや参加者同士の交流を図っていきたいと考えております。
さらに今回は医師だけでなく、看護師など他種のメディカルスタッフや学生にも積極的にご発表、ご参加頂きたいと考えており、シンポジウムなど考慮して多彩なプログラムを組み入れる予定です。
特別講演では、50年に渡り糖尿病診療に携われて来られた松浦 信夫 先生に講演頂く他、昨今医療分野でも話題になる事が多いAIに関する講演、また、1型糖尿病をお持ちになりながら、それぞれの分野でご活躍されている方々を招いたラウンドテーブルディスカッション等を予定しております。
また、日本小児内分泌学会として現在取り組んでいる事でも有りますが、これから国際的に活躍出来る若手医師、研究者を育成することが重要な課題となっておりますので、英語セッションなど、この課題に貢献出来る様なプログラムも盛り込んでいきたいと考えております。海外からも何名かの先生方をお招きして、1型糖尿病に関するシンポジウムを行う予定でいます。
本会のプログラムの作成に当たり、各分野のエキスパートの先生方に、実行委員として就任頂きました。特に私の専門である糖代謝以外の分野においては、他の実行委員の先生方の力を拝借し、学会に参加頂く皆様にとって実り多い学会となる様、努めております。
医師や研究者のみならず、他種のメディカルスタッフや学生など多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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